甘納豆の山歩記

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help リーダーに追加 RSS 47 豪雨の後のハプニング_谷川連峰峠道(2008年8月31日)

<<   作成日時 : 2008/09/03 23:27   >>

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 土樽側の林道終点から蓬峠に登り、白樺避難小屋へ抜け、湯檜曽川沿いの新道を歩いて芝倉沢見張所まで行く。そこから旧道に登り、幽ノ沢、一ノ倉沢を見ながら土合口まで歩くというのが今日の予定である。所謂、蓬峠縦走計画。
これは、秋の紅葉の時期に会山行で歩くための下見でもあった。このコースの紅葉は素晴らしいと聞いている。楽しみである。
今日のメンバーは4人。ただ、谷川岳の真下を貫いている上越線の長い清水トンネルの反対側に抜けるのであるから、車の回収が問題である。
そこで、自分が車回送の役目を担うことになった。
縦走隊の3人を土樽側の林道終点で降ろし、自分は湯沢ICにもどり水上ICから出て、土合まで走る。
そこから逆コースを蓬峠に向けて歩くのである。
合流点は白樺避難小屋と申し合わせていた。
ただ、秋の行楽シーズンにはロープウェイ駅の先は車規制で通行止めとなるが、今の時期は一ノ倉沢出合まで車で入って行けた。これだけでも小1時間は助かる。

               万年雪の上にそそり立つ一ノ倉沢の岩壁、右手前が衝立岩
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 まだ朝早いせいなのか、一ノ倉沢の駐車場には車が2台しかなかった。
そしてテントが1張り、恐らく一ノ倉の岩壁にアタックするためのベースキャンプなのであろう。
天気予報は雨であったが、予想に反し、空は爽やかな青空、思わず気が晴れるような登山日和であった。

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 しばらくは、幅の広いほぼ水平な道を歩いて行くが、これはれっきとした国道なのである。
即ち、国道291号線。群馬県前橋市から新潟県柏崎市に至る一般国道なのである。
登山地図で見ると、群馬県側は一ノ倉沢まで国道291号、その先から清水峠までは破線の登山道で表してある。表記として、旧国道(清水街道)となっている。
しかし、この道は旧国道どころか、現役の国道291号線なのである。
ただ、芝倉沢から白樺避難小屋の近くまではあちこち崩壊した難コースとなっていて、湯檜曽川沿いにつけられた新道を歩くのが、今では一般的なルートの様である。
しかも、清水峠から先、新潟県側は、通る人も全く無い廃道となっているのだから妙なものである。
新潟県側は現在では、井坪坂コースと十五里尾根(謙信尾根)が登山道として使われている。
車の走れない道、その上人も通れなくなってしまった廃道を含め、自動車交通不能区間が全長28Kmもある国道。廃道ファンや国道ファンにはたまらなく魅力のある国道なのだそうだが、一般的には、酷道、点線国道、登山道国道と呼ばれるのもうなずける。
この国道の歴史を調べて見るのも面白いようである。

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  最初はこのように広くて
  歩き易い道が続く
 











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  旧清水越国道の石垣
  ところどころに
  苔むした石垣も見られる
 


                     
       道標に、はっきり国道291の表記 

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 さて、話は山歩きに戻るが、とても紙面では書き現わしようが無い貴重な体験もこの日味わった。
湯檜曽川沿いの新道を快調に飛ばし、蓬峠と清水峠の分岐に向ってジグザグの急登を登っている時、10m程先の薮がいきなりものすごい勢いでがさがさと動き、バリバリという音と共に黒い塊が右の斜面をすごい勢いで駆け上がっていった。
真横からだったので目は見えなかったが、黒い身体に黒く目立つ鼻先はくっきりと目に焼きついた。
あまりにも突然で、ただ呆然と立ちすくんでしまったが、びっくりしたのはむしろクマちゃんの方なのであろう。
木の実を食べるのに夢中で、人が近づくのに気がつくのが遅かったようである。
クマちゃんの生活圏に立ち入った人間がむしろ遠慮しなければならないのであろうが、いかんせん非力な人間は登山道しか歩けない。願わくば早く気がついて目に触れないように隠れて欲しいものである。

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  清水峠と蓬峠の分岐点  


           送電線鉄塔下にあったまだ新しい熊の糞、
                木の実の種がいっぱい
 

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      国道291号の一部、何となく昔の荷車道の名残が分かる。しかしここはまだ良い方。
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 ところがところが、蓬峠の下で仲間と合流し、下山する際にも、またまたクマちゃんと遭遇したのである。
今度のクマちゃんは、逃げるのではなくゆっくりと薮に入りうずくまってしまった。
頭は薮の中、しかし大きなお尻は丸見え、これで隠れている積りなのであろうか。
しかし、人間としてはその横を通り過ぎる勇気は全く無し。
ゆっくりと後ずさりし、来た道を戻って(登って)旧道(酷道291号線)を迂回することとした。

               旧道から見上げる谷川連峰
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 ハプニングの山歩きになってしまったが、ある意味貴重な体験とも言える。
今までも2回クマちゃんを見ているが、いずれも100m以上離れており、そんなに緊迫感は無かった。
今回はまさに至近距離(いずれも10m先)、びっくりはしたものの2度ともクマちゃんが譲ってくれた。
うまく共存共栄を図りたいものである。
帰りに、登山指導センターに立ち寄り、報告がてらいろいろ貴重な話を聞かせて貰った。
遇わないことに越したことは無いが、もし遭遇したら、目をそらさず、ゆっくりと下がる。距離が開いたら立ち去る。絶対に背中を向けて逃げるな。あまり騒ぐと興奮する。時には逃げない熊も居るので注意。子連れの熊に注意。究極の撃退法は、近づいてきたら熊の目の前に大き目のシート(レジャーシート等)を腕いっぱいに広げること。熊は見えないものに恐れてUターンして戻って行く。
家に帰ってからは、改めて以前読んだ「山でクマに会う方法」(米田一彦著)でおさらい。
何はともあれ無事で良かった。

          清水峠方面、送電線見張小屋も見える。
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          朝日岳から笠ケ岳の稜線
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          笠ケ岳から白毛門の稜線
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     歩いた軌跡
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   赤の線はこの日自分が歩いた軌跡。本番は緑の破線を含め矢印のように歩く。

     TP積算距離      :約15.0 Km   本番は約15.5 Km
     総上昇量        :約930 m        約1,100 m
     総所要時間(休憩含):約6H24分

     行  程
一ノ倉沢8:50−9:06幽ノ沢−9:17分岐−9:24芝倉沢見張所−新道−10:44送電線鉄塔
 −11:06白樺避難小屋−11:22沢(お昼)11:53−12:05白樺避難小屋−12:20送電線鉄塔
   −12:30前進停止・戻る−12:50分岐−旧道−14:25芝倉沢−14:57分岐
     −15:10幽ノ沢−15:14一ノ倉沢
     写真紀行
          湯檜曽川沿いの明るい新道
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          清流湯檜曽川の流れ
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        渡渉点で見た奇妙な生き物、長さ30cm位、水に打たれてじっと動かなかった。
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       芝倉沢から見上げる谷川連峰、清いエメラルド色の淵に思わず飛び込みたくなった。
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          幽玄、一ノ倉沢
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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
先日、谷川連峰馬蹄形に行った折、蓬ヒュッテに泊まっていた東京からのご夫婦がまったくこのコースを歩かれていました。土樽から入って土合で下りると。私達はすぐに車のことを考えますが、首都圏(我等は田舎圏?)からは電車、バス、タクシー利用で来るのですネ。
さて、土樽から入って蓬ヒュッテに泊まり、茂倉新道を土樽へ下るという案ってどんななのでしょうか?茂倉新道って?歩き易いのでしょうか?
これなら車回収の心配をしなくても良いなぁ〜と地図を眺めて思ったのですが。勿論、逆でも。
noritan
2008/09/04 04:05
蓬峠の歴史街道、参加申込中!楽しみです。
至近距離で熊と遭うなんて、いやだねぇ。クマ鈴は持ってたの?効果は無かったのかな?
或いは、今年は熊の多発年なのかな?
山いろいろ
2008/09/04 11:04
今晩は。
この道は私も良く通る道ですが、ここでは熊に会ったことがありません、同日平標小屋の裾を大きな熊が悠然と歩いていたと小屋の主人が行っていました。最近では昨年の夏に一ノ倉から茂倉・武能経由で蓬峠から下の武能沢・芝倉沢・幽ノ沢と降りました。道は旧国道より沢沿いの方がいいと思います武能沢がチョット靴を濡らすようなときがあるかもしれませんが?。紅葉は土樽方面と湯檜曽川沿いが綺麗ですね。
インレッド
2008/09/04 20:03
noritan今晩は!
朝早くにコメントありがとうございました。
我々も土樽駅まで車で行き、タクシーで登山口へ移動、縦走する、そして土合駅から下りの列車に乗り土樽に戻るという積りでした。
ところが、上越線の普通列車は1日数本しか運行しておらず、時間的にものすごく効率が悪い、やむなく1人犠牲になって車を回送しました。
勿論、本番の会山行はマイクロバスですので全く問題ありません。
ご指摘の茂倉新道を通っての周回コース、4、5年前Oリーダが会山行でやりました。日帰りでしたが良いコースだったと覚えています。
そのうち自分もやってみようかな。
甘納豆
2008/09/04 21:09
山いろいろ様こんばんは!
先ほど、この山行のリーダーK氏から電話がありました。
もう既に定員いっぱいの大盛況のようです。当日が楽しみですね。
1回目の遭遇は、湯檜曽川沿いの開けた登山道からジグザグの山道に入ってしばらくした時ですので、何にも音を出さずに歩いていました。
音さえ聞こえれば、クマはもっと早く身を隠していたと思います。
その後は賑やかに音を出しながら歩きました。
2回目は、4人おりましたし、先頭のリーダーはクマベルをつけていました。
それでも、クマは食べることに執着していたのでしょう。間近に迫ってやっとのそのそ動き出したようです。そして逃げるでもなく、薮に頭を突っ込んで蹲りましたので、余程おいしい木の実がその辺りにあったのだと思います。
調度この辺りの木の実が食べごろだったのだと思います。
会山行の時期は、行楽シーズンですし、会山行も大勢参加されますのでクマさんは姿を現わさないと思います。
甘納豆
2008/09/04 21:42
インレッドさんこんばんは!
この辺はインレッドさんのホームグランドですね。
そのインレッドさんが一度もクマに遇わないのに、初めてここを歩く自分が1日に2度も遇う。おかしなものですね。
この辺りの紅葉はきれいだと以前から聞いていましたので、本当に楽しみです。
それと、魔の山の異名を取る谷川岳の岩壁を見上げるのも楽しみです。何度見ても荘厳な気を感じます。
甘納豆
2008/09/04 21:55
又も会山行が中止になった。もうこれで続けて二回目。頭にきちゃう。
替わりに大源太に行ってきた。帰りに豪い目にあった。おいらじゃないよ。
休暇をとったのにどうしよう。
赤鬼
2008/09/05 07:11
赤鬼様 今日は!
いつもコメントありがとうございます。
唐松・五竜・鹿島槍の山行、ぽしゃってしまって残念でしたね。
私も行きたかったのですが、2日も休暇を取れないので最初から諦めていました。
でも、いつか行きたいなあ。
ところで、同行の方、大源太で何があったのですか?
気になります。
甘納豆
2008/09/05 12:40
甘納豆さん 良い天気に谷川岳が 綺麗に見えましたね。
なかなか晴れない谷川岳 私も何回も行きますが 晴れた日は
少ないです。 
熊に2回も会ったんですか!! 怖い!! 会いたくないですね。
私など 猿軍団でも 怖くてどうしようかと足がすくみましたよ。(一人だと心細いです。)
でも 思い切って静かに側を通りましたが ドキドキでした。
途中からは 急な道を上の 車道に出て 一ノ倉沢の岩壁、衝立岩などを 
見ながら 帰ってきたこともありました。

サラダ
2008/09/05 14:06
甘納豆さん、今回の下見は10月4日の会山行「蓬峠」の下見だったでしょうか?
私も秋の紅葉を期待して申し込みました。
熊に2回も出会ったなんて、怖い!!晴れるといいなぁ(*^_^*)
宜しくお願いします。
FUKU
2008/09/05 17:12
ダイナミックな写真、やはり見事ですね。
こんなコースに行ってみたいですが

でも熊に会ったらもうダメかも…
いめか
2008/09/05 22:47
今日は。
谷川連峰はいつ見ても迫力があります、一度はいってみたいです。
国道はいろんなものがありますね、確か青森には階段になっている国号があったり、瀬戸内海?には海上(フェリー航路)も国道になっているところもあったような。
熊とマムシは危険ですから気をつけたいですが、こうやって2回も会うとビビッてしまいますね。対処方法勉強になりました。
本読みと山歩き
2008/09/06 23:21
下見山行ご苦労様でした。
熊さんとの遭遇も貴重な体験かと思います。それも2回も滅多に在りません。(笑
小生このコースは、相方と歩いていますが沢沿いを利用しました。
結構長くバテバテだったと記憶しています。
輝ジィ〜ジ
2008/09/07 09:30
サラダさん おはようございます。
返信遅くなってごめんなさい。
別に出かけていた訳でなく、家に居たのですが、何故か気が進まずパソコン開来ませんでした。
先日、テレビで携帯中毒症なるものがあると報じていましたが、パソコン中毒症かもしれません。
この土日、天気が悪く山に行けないのも災いしているかも知れませんが、パソコンから離れて静かに過ごすのも必要かも知れませんね。
蓬峠散策、ハプニングはありましたが、天気が良く気分良かったです。
甘納豆
2008/09/07 10:49
FUKUさん おはようございます。
そうです、「蓬峠」山行の下見でした。
でも下見と言っても、私は脇役でしたのでのんびり景色を楽しみながら歩いてきました。
来月はこれに紅葉が加わりますのでもっと素晴らしいと思います。
少し、紅葉には早いかなとも思いますが、標高差がありますのでどこかは色づいているでしょう。
甘納豆
2008/09/07 10:55
いめかさん おはようございます。
写真お褒め戴きありがとうございます。
私の被写体はもっぱら山に求めていますが、それだけ山には魅力がいっぱいあるのだと思います。
いめかさんの復活も間もないと思います。
無理しないようにゆっくりとトレーニングを積んで以前のように山を駆け巡りましょう。
クマもヘビも自然の1つですから毛嫌いしないでね。それなりの注意を払えば何ともないですよ。
甘納豆
2008/09/07 11:03
本読みと山歩きさん おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。
国道と言うと幹線道路ですからどうしても交通量が多いというイメージを抱きますが、こういう国道もあるのですね。
もっとも昔は、越後と関東を結ぶには山越えしかなく、三国峠よりも距離が短いためにこの清水峠が国道に選ばれたのでしょう。
熊の事故は交通事故や蜂に比べればはるかに少ないそうです。一般的にはそんなに恐れることは無いのだと思います。
死んだふりをするのは意味が無いとも言われますが、「山でクマに会う方法」の本によると、アメリカの野外活動の手引き書は、おもに熊に会わない方法を解説しているが、進退極まって逃げることができなくなったら「地面に伏せ、両手で首(頚動脈)をガードし熊が立ち去るのを待つ」と教えているそうです。著者もこの方法をイメージトレーニングしているそうです。
腹這いは体の露出を少なくする(特に腹)、背中はザックでガードされているので首をガードする。のだそうです。
甘納豆
2008/09/07 11:36
輝ジィ〜ジ おはようございます。
本当に滅多に無いことなのでしょう。良い経験でした。
最初の遭遇、間近でみる熊はさすがにすごい迫力でした。足も速かった。
2回目の熊はのそのそと人間慣れしているペットのような感じでしたが、逆に恐くなりました。
とにかく会わないに越したことは無いですね。
甘納豆
2008/09/07 11:47
谷川岳というと結構入山者も多く、熊出没って?みたいに思ってましたが意外に多く居るんですね((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
今週末予定の○○田沢沿いに出ないように祈っててくださいね(笑)
にしてもしばらくぶりの一の倉岸壁写真見て・・燃える所か超ビビッてしまいました_| ̄|○;;
やまおやぢ
2008/09/09 17:53
おやぢさんこんばんは!
ご訪問謝謝。
おやぢさんの((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルや
超ビビッてしまいました_| ̄|○;; は
血湧き、肉踊る武者震いの何物でもありません。
今週末の○○田沢遡行レポ楽しみです。
甘納豆
2008/09/09 21:18

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