甘納豆の山歩記

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help RSS 8 大雪と地吹雪の日に笠峰(2010年2月6日)

<<   作成日時 : 2010/02/08 21:28   >>

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 5日は、マイナス50℃という今冬一番の寒気が日本列島を覆った。
新潟市では積雪が81cmになり、1984年1月(59豪雪)以来26年振りに80cmを超え記録的大雪に見舞われた。
この雪の中、出勤するために車を出したが、車庫から路地を通って通りに出るまで僅かな距離なのにスコップで進路を開けながらで30分もかかってしまった。その上、新潟バイパスへ向う幹線道路は渋滞でノロノロ運転、これじゃあ何時になったら会社へ着けるやらと半ば開き直った気持ち。
ところが、バイパスに乗って見ると比較的流れがスムースであった。勿論、轍の跡が凍りついてまるで洗濯板のような道路なのでスピードは出せないが流れているのである。
不思議な気がした。てっきり遅刻と腹をくくっていたが、いつもの倍の時間はかかったものの何とかセーフであった。
考えるに、この現象は、幹線道路まで出られずに広い範囲で車が渋滞したため、逆に動脈のバイパスの流れが阻害されなかったためと気が付いた。
報道では、新潟市内の路線バスは7路線が運休、列車はJR東日本新潟支社管内で315本が運休、新潟空港も除雪が追いつかず全面閉鎖と出ていた。どうにか動いていたのは人間の足と上越新幹線のみであった。

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        上高柳集落先の雪原、純真無垢に伸びやかに広がっていました。


 6日も冬型の気圧配置が続き、佐渡では最大瞬間風速が31.5m/ secを観測するなど県内は大荒れの天気であった。
こんな日、山なんか行く訳無いよねと人には言われていたが、前の日、予期に反して電話がかかって来たのである。「明日、笠峰へ行くけどどうだ」と。
笠峰は20日に予定されている会山行の山であるが、そのリーダーが下見に行くと言うのである。
行ける時に下見をしておきたいという気持ちは分かるものの、こんな日が果たして行ける時と言えるのであろうか。
まあ、雨よりも雪の方がましだし、里山だし、山行を決行するか中止するかの判断材料には荒れた時の山を見ておくのも下見のうちかと理解し同行することにした。

          雪の落着いた7日の朝の自宅付近の様子
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          道路脇に放置された車
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 帰宅後の報道であるが、新潟市郊外では、国道116号線が吹き溜まりや地吹雪による視界不良のため一時通行止めとなったとのこと。国道の通行止めは午後3時前には復旧したが、これを避けた車が周辺の広域農道に迂回し100台ほどが吹き溜まりなどで次々に立ち往生した。76人が車を放置して7箇所に設けられた避難所で一夜を明かしたとのことであった。
それにしても残りの人はどうしたのであろうか。まさか田圃の真ん中の雪に埋もれた車の中に居れる訳は無い。歩いて帰ったのであろうか。
閉じ込められた車が全部脱出できたのは、翌日曜日の昼過ぎであった。
交通機関は、この日も前日以上に路線バスや在来線が運休、航空機やフェリーの全便が欠航していた。強風による停電も相次いだようである。
実は、自分達も下山後、この近くを通過していたのである。渋滞が始まりかけた早い時刻であったために間一髪閉じ込められずに済んだのであった。

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          懸命なラッセルの足を止めふと見上げると天を突くように鉄塔が立っていた


 6日の朝、待ち合わせは7時、普段なら30分もかからない所であったが、不測の事態を考慮して1時間前に家を出発した。
案の定、路面はすごい状態であった。圧雪、凍結などと一言では済まされない道路状態、洗濯板みたいとかソロバン道路とかいう表現も当っていない。
そんな規則正しい連続した凸凹なら運転もし易いものだが、半球型の氷を大小取り混ぜて不規則に道路に敷き詰めたとでも言おうか、とにかくまともに走れる道路ではなかった。こんな道路は止まったら最後次に発進できるかどうか知れたものではない。
朝早く、交通量がほとんど無かったため進んで行けたのであろう。
途中、踏切を渡る際、保線の方が4、5人で線路の氷をツルハシで割っている姿を見かけた。
2人を乗せ、巻から加茂へ、いつも通る広域農道を走ったが、除雪はされているものの時折吹きすさぶ地吹雪には散々悩まされた。ところどころに吹き溜まりもあった。
僅かに見えるセンターラインやガードレールを頼りに、とにかく車を止めないように瞬きもせずに運転した。
時々、ライトを点けた対向車やハザードランプを点滅して止まっている車に出くわしたが、かわしながら何とか加茂の市街地まで行くことができた。
加茂市は山沿いなので新潟市よりも雪の量はもっとすごいと思っていたが、意外に少なめであった。と言うより、今年の新潟市の雪が異常なのであろう。
道路も、雪対策が恒常化している地域の為か融雪パイプや除雪が行き届いており走り易いと感じた。

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        上高柳集落の端、ここに車を停めて歩き始めました

 さて、上高柳の集落に着き、除雪末端の民家の前に車を停めたが、何と親切なことかその家の方が、夕方まで空いているからと車庫を貸してくれた。車庫の前は融雪パイプが敷いてあり雪も積もっていない。帰りを心配することなく駐車することができ、本当にありがたかった。
笠峰は越後白山の南西、粟ケ岳の北西に延びる尾根の末端に位置する標高483.8mの里山である。
普段は見向きもされない山かも知れないが、この時期の雪中ハイクには手頃な山である。
この日の積雪は古い雪の上に新雪が50cmくらい積もった状態であった。
メンバーはワカン組2人と山スキー1人の3人であった。
このぐらいの積雪になると、スキーとワカンの差は歴然たるものがある。
スキーが先行したが、距離は見る見るうちに広がっていった。
スキーの沈み量が15cmくらい、その上をワカンで歩くとさらに30cmくらい沈む。
常時、膝上までの雪を押してのラッセルだった。
林道の平坦なところを歩くだけでも相当な体力を要したが、斜面や吹き溜まりになると、それが腰まで、場合によっては胸まで潜るラッセルになった。
まして、斜面が急になると、スキーはジグザグのコースを取るため、ワカン組はもろに腰までのラッセルを余儀なくされた。
天候は予想に反して穏やかであった。雪はほとんど降らず、時折青空さえ見えた。
風も、地形のせいかほとんど気にならなかった。
新潟平野の地吹雪は一体何だったのだろうと錯覚を覚える。
勿論、稜線に上がれば、ましてや頂上は暴風が吹き荒れていることは容易に想像できた。
肉体的には酷使しつつも雪を楽しんでいるうちに12時になった。
前進限度は12時と決めていたのでここが今日の目的地であった。およそ標高350mの地点であった。
頂上まで行かなくてもここまで下見しておけば十分である。
会山行当日には、雪も締まっていることだろうし、人数も30名である。はるかに楽に頂上を踏むことができるであろう。

        腰までの雪を押して懸命にラッセルする先日古希を迎えた大先輩
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        標高350m 今日の最高到達点です。 とってつけたようなポーズですね。
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 雪山の下りは早い。しかも登ってきたラッセル道も続いている。あっという間に麓に着いた。
物足りないとは思うものの、今日は別、帰りの道がどうなっているか予測が付かないのだ。少しでも早く新潟へ戻るのが賢明であった。
広域農道は避け、できるだけ幹線を辿りながら巻経由で県道2号線を新潟に向ったが、この時、国道116号線に乗らなかったのは正解であった。
先に述べたように、自分らは知る由も無かったが、この時刻116号線は麻痺していたのである。
ところが、内野の手前、中権寺の交差点に差し掛かると前方に車の列、しかも動きそうも無い。とっさに、116号へ逃げようと交差点を右折した。しばらく走って、116号が見えた辺りで、前方に4、5台の車が止まっていた。先頭のトラックが吹き溜まりに突っ込んだか、路肩を外したかの様に見えた。しばらく様子を見ていたが、最後尾の車がUターンして引き返してきた。すれ違う時、両腕で大きく×の合図をしてくれた。自分も狭い道であったが急遽Uターンした。
戻る途中で結構沢山の車とすれ違ったが、今思うとこれらの車がその後渋滞に巻き込まれ、地吹雪に見舞われて閉じ込められたのではなかろうか。
先程の交差点に戻ったが、2方向はふさがれている、もう1方向は住宅街へと入って行く道である。
さてどうしたものか思案橋。
ところが良くしたもので、同乗の仲間はこの先に住んでいる方だったので抜け道を知っていると言う。ありがたかった。
しかし、住宅街の狭い道を右に曲がったり左に曲がったり、どこを走っているのかさっぱり分からなかった。本当に大丈夫なのか心配ではあったが、そのうち、渋滞しているさっきの道に出、そこを突っ切って116号線に出た。そこは新潟バイパスの起点の曽和の交差点であった。そこからは順調に新潟まで戻ることができた。
やれやれ。
大雪の新潟、山よりも行き帰りの道の方が大変な、無事帰って来れて安堵した1日だった。


        歩いた軌跡
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        TP積算距離    :約3.8Km
        総上昇量      :約230m
      総所要時間(休憩含):約4H11分
                    (登り約2H32分、下り約1H13分、昼休憩約26分)


        行  程
上高柳9:28−(林道)−10:12登山口−10:47鉄塔−12:00到達点(350m)-12:22お昼12:48−12:52鉄塔-13:02登山口−(林道)−13:39上高柳





        笠峰の足跡・・・・・



        広い雪原を通り
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        杉林を抜け
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        雪に埋もれるように登山道の標識
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        送電線をくぐるとますます雪は深くなっていきました
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        雪深き里山   人を寄せ付けない厳しさも
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        時折見せる青い空
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        上へと続く稜線
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        倒された大きな杉の木
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        ラストの一人も降りて来た 宝蔵山が名残惜しげに見えていた
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        今日も無事に山を楽しむことが出来ました
        厳しいからこそ美しい山
        また今度









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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
お早う御座います。
下見ご苦労様でした。

こちらも同日はかなり荒れ模様で、谷川近辺に行くのを取りやめにしました。翌日の日曜日に、単独で谷川方面にまたまた出かけましたが、同じように動けなくなった車で大渋滞で、山から帰るときも、同じように地吹雪で道が解らなくなりました、なんとか歩くようにして帰ることが出来ました。そちらも大雪のようですが、今年はこちらも大雪です。
インレッド
2010/02/09 09:05
大変な雪週刊でした。こんな日に雪山に行くなんて考えつかないですよ、普通は。普通じゃない人ばかりだから行ったんだろうけどね。(笑い)
山よりも街の方が大変でしたね。新潟の地吹雪、自分も前の豪雪で経験しているので、こんな時は建造物の無い平野部は走りません。
運と不運の分かれ道はホンのちょっとの差。100台に入らなくて、今年は(も)ついてるんじゃないですか?
山いろいろ
2010/02/09 11:59
甘納豆さん 雪国を垣間見させてもらいました、凄いですねえ
ただ、おうおうと目ん玉剥くしかありません
以前 3月の仙ノ倉北尾根に向う林道で明るいなあと思ったら電柱の頭が道端に埋まっていた事を思い出しました。
すごい雪ですねえ 
東京は風以外は問題なかったのですが かめは甲羅に閉じこもっていましたさ。
これから雨模様 そちらも雨の予報も出てますね
雪が締まるのはいいですが 悪い事にならなければ善いとおもいます。
そのような道路状況で車を動かす人達はかめの想像を超えていますね。
もう少し大人しくしています。
かめ・ふ〜っ
2010/02/09 18:06
インレッドさん今晩は!
いつもありがとうございます。
そうですね群馬も結構降っているようですね。
しかし、今日の気温も異常じゃないですか、天気予報のお姉ちゃんが群馬は20℃を超えていたように言っていましたよ。
振れ幅が大きいです。どうなっているのでしょう。
谷川のレポとデジブックこれから見させて頂きます。楽しみです。
甘納豆
2010/02/09 20:04
山いろいろさん今晩は!
会の総会ご苦労様でした。大雪のためハプニングもありましたが遅滞無く終了でき何よりでした。
あのう、いたって普通の人なのですけど・・・
地吹雪は想定外でしたが、それ以外は今の時期当たり前のことと思っています。
本当に100台のお仲間にならずに済んでほっとしています。閉じ込められたら翌日の総会には出席できなかったかも知れません。
朝もそうでしたが、何事も早め早めに行動したことが功を奏したのだと思います。これからもそうありたいと思います。
甘納豆
2010/02/09 20:15
かめ・ふ〜っさん今晩は!
今回のチャージ時間は長いですね、そのエネルギーをどこへぶつけるのか楽しみです。
今日の新潟は一日中雨でした。しかも暖かい。雪の嵩は一気に減りましたし、道路は舗装面を見せております。昨日までは何だったのだろうと思わずにはおれません。
でもまた明日は雪の予報です。平地には招かざるお客ですが、山にはどんどん降って欲しいものです。
山の雪崩れも心配ですが、県警かどこか忘れましたが、ヘリコプターを飛ばして危険箇所を偵察したところ特に危険なところは無かったと報じていました。
少し安心ですが、どこを見て言っているのか分かりませんので鵜呑みにはできません。恐らく生活道路中心の偵察なのだと思います。
かめさんの出番、首を長くして待っています。
甘納豆
2010/02/09 20:30
おはようございます。
やっぱり凄かったんですね〜。
それでも山に行かれるんですね。やはり凄い。上高柳集落の写真だけでも雪の厚みが凄いです。これで雪がすくないのですかあ〜。
今週はどうでしょう。少しは落ち着きましたか。
本読みと山歩き
2010/02/13 18:27
本読みと山歩きさん今晩は!
いよいよバンクーバー冬季オリンピックが始まりました。
日本は現地と−17時間の時差、開会式は今日のお昼前後でした。
たっぷり3時間LIVE映像を見ていました。
こちらの雪は、その後1日だけ3月下旬の陽気と暖かい雨でかなり融けましたが、その後はまた少しづつですが毎日降っています。
明日また近くの山に出かけますが、雪の量は相当なものだと思います。
でも明日は晴れそうです。楽しみです。
生活には招かざる客ですが、山には沢山降って欲しいものです。
この雪が春には田畑を潤し、夏には冷たい清水が喉を潤してくれます。
5月の連休まではたっぷり雪を楽しみたいと思っています。
甘納豆
2010/02/13 19:45

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8 大雪と地吹雪の日に笠峰(2010年2月6日) 甘納豆の山歩記/BIGLOBEウェブリブログ