甘納豆の山あるき

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zoom RSS 19 鳥海山BC(2013年4月22〜23日)

<<   作成日時 : 2013/04/26 21:41   >>

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 前日は寒波を伴った低気圧の通過で、新潟でも雪が降りましたが、翌日、翌々日は打って変っての好天の予報でした。さてどこに行こうかなと山仲間に連絡したところ、鳥海山に行くから一緒にどうだとの嬉しいお誘いの声、諸手を上げて連れて行って貰うことにしました。

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                  下山後仰ぎ見た鳥海山

 私は、山スキーは今シーズンから始めたばかり、まだ守門大岳と蓬峠の2回しか経験がありません。密かにシャルマン火打スキー場の非圧雪エリアで練習しようかなと思っていた矢先でしたが、3回目がいきなりの鳥海山でした。

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                   唯一の自分の写真です。

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                   幕営地より少し上、木間越しに鳥海山

 今回のルートは、最初は湯ノ台道の予定だったようでしたが、私が加わったせいか、良いルートに案内してやると言うことで、中島台から入って鳥越川沿いに登って千蛇谷を滑ることに急遽変更になりました。私にとってはどこでも良いのですが、もう胸がわくわくしていました。

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                  稲倉岳東面、鳥越川沿いの広大な雪原

 このルートは、“獅子ケ鼻湿原”を通って登って行きます。“獅子ケ鼻湿原”は奇形ブナや湧水など自然がいっぱいの散策コースですが、今の時期は一面雪が覆っていますので雰囲気が全然違います。有名な “アガリコ大王”も柵が無くすぐ近くで見ることができました。湧水場所だけが雪が融けて地肌が出ていましたが、白い小さな水芭蕉が咲き始めていました。

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                  これが“アガリコ大王”かな?

 そうこうしているうちに標高750m辺りの幕営地に予定した水場に着き、そこにテントを張りました。水場とは言え、冬は両岸にうず高く雪が積もっていて崖になっています。ピッケルで足場を作り慎重に水汲みに行きました。ピッケルを持って来いと言われた理由が初めて分かりました。夜は一面の星空、翌日の大滑降の夢を見ながら床に就きました。

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 一夜明けると、テントの中でも眩しいくらいの日差し、稲倉岳東面のせいか風もなく絶好の日和でした。ルンルン気分で登って行きましたが、何と言っても独立峰の鳥海山、そう甘くはありません。少し登ると風がまともに当たって来ます。足元を地吹雪が吹き抜け、遠くの稜線には雪煙が上がっていました。でも、このくらいなら大した苦にはなりませんし、天候はさらに良くなっていきました。

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 鳥海山のピーク、新山がくっきりと見え、右には稲倉岳が荒々しくそびえ立っています。その延長線上には外輪の山々が連なり、それらの頂は皆ゴツゴツしていました。春とは言え、上はまだ氷の世界なのでした。そして、きれいなのは景色ばかりではありません。強風でできた風紋が、シュカブラと言うのでしょうか、いろんな造形を見せてくれるのです。私たちはスキーが目的でしたが、写真を撮るだけでも良いような素晴らしい景観でした。

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 標高2000m辺りからは、下はガチガチの氷でした。新雪で白い部分と、それが吹き飛ばされて氷がむき出しになった部分がまだら模様に現れます。私はクトー(スキーアイゼン)を付けていましたのでそのまま登って行きましたが、同行の先輩はスキーを担ぎ、足にアイゼンを付けて慎重に登って行きました。ストックが刺さらないくらいの固い氷でした。登るのも命がけでしたが、ここをどうやって滑ればいいのだろうと内心不安でした。でも何のことはない、千蛇谷を登り詰めればアイゼンは要らなかったのですが。

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 そうこうしているうちに頂上直下の大物忌神社に着きました。しかし、神社も鳥居もすべて雪に埋もれ、屋根の一部だけが覗いているのみです。ここは雪の世界と言うよりも、まるで氷の殿堂と言ってよいような世界でした。天気が荒れ、強風が吹いていると、ここまで来るのも大変とのことなのですが、今日は風も左程ではなく素晴らしい天気です。こんな日はまたと無いチャンス、新山の頂上まで行こうと先輩は言いましたが、私にはどうしてもその度胸が出てきませんでした。でも自分はここまででも大満足でした。

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 さて、千蛇谷の大滑降ですが、正直あまり格好良いものではありませんでした。大自然が相手なのですから全て良いことなどあり得ません。まずはシュカブラ、見る分には楽しいのですが、この上を滑るのは大変なことでした。次に新雪、これがまた滑らないのです。まるでブレーキを踏んだような感じです。氷に乗ると急発進、新雪に突っ込むと急ブレーキ、その繰り返しで疲れました。

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 それでも、好天に恵まれたバックカントリー(BC)、気持ちは晴れ晴れ、実に爽快でした。まだまだ未熟ですが機会あればまた行きたいと思いました。

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               歩いた軌跡(クリックで拡大します)

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                    赤線が登り  青線が滑降

                    
    行 程

    1日目
   新潟10:00=中島台キャンプ場15:00・・・(獅子ケ鼻湿原)・・・幕営地16:40

    2日目
   幕営地5:54・・・大物忌神社(11:30〜12:30)・・・幕営地(テント撤収14:10〜40)
                        ・・・中島台キャンプ場(15:10〜30)=新潟19:45


          TP積算距離   :約23Km
          総上昇量     :約1,800m
          所要時間     :登り約7H16分、下り約2H10分



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                       新山





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タイトル (本文) ブログ名/日時
9 爽やかな風を顔に受けて鳥海山を滑る
 しばらくのご無沙汰でした。 ...続きを見る
甘納豆の山あるき
2015/06/05 11:54

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コメント(22件)

内 容 ニックネーム/日時
スケールの大きい風景に圧倒され、スケールの大きい遊びにまた圧倒されました。皆様は憧れです。
わら
2013/04/26 22:23
わらさん
早速のコメントありがとうございます。
正直このところ出ずっぱりで疲れ果たし、このブログアップがやっとでした。
本来なら、菅名山塊縦走、日本国(山です)トレッキングの模様も紹介したいのですが後になります。(果たしてアップできるかどうか)
明日は、針ノ木大雪渓に出かけます。GW後半は残雪の飯豊を歩く予定です。
そのうち、わらさんもご一緒にいかがですか。
甘納豆
2013/04/26 23:15
昨日は寒かった。クラストした斜面なんておいらには無理だな。
赤鬼
2013/04/27 05:56
 鳥海に行く事は聞いていたので、良い天気で良かったなぁ・・・と、思っていました。
 素晴らしいシュカブラ、そして大きな雪面、こうした大自然に触れると気持ちがワクワクしてきますね。いい経験が出来て何よりでした。
山いろいろ
2013/04/27 09:00
たおやかな雪の稜線と、そして荒々しい岩場のような雪景色と、滑って見たいような、怖いような、両方の顔を持っているところですね、さすがに雄大な景色ですが、単独では行けそうにありません。
インレッド
2013/04/27 09:23
いや〜〜〜〜〜〜〜〜 壮観ですね〜。
みているだけでも気持ちが良いです。人が小さく見えます。
どんどん来年は山スキーをやりたいっという気持ちになってきております。
本読みと山歩き
2013/04/27 15:23
気持ち良さそう!
私はゲレンデスキーしかしたことがないので、ハラハラワクワクしながら読ませて頂きました。
雪の中のテント泊。寒いのでしょうね。−20℃ぐらいまで下がるのでしょうか。
カスミッシモ
2013/04/27 18:11
赤鬼さん
クラストした斜面、本当に怖かったです。
でもそこで怯んでは返って危ないですからしっかりと登りました。しばらく登って、白い雪の斜面が見えた時はホッとしました。今の時期の鳥海山はさすがにすごい山です。
甘納豆
2013/04/29 20:03
山いろいろ様
 知らなかったとは言え、大変な3週間だったのですね。何とも無くて本当に良かったです。「生きる喜びを大切にする」こと、自分も肝に銘じておきます。
甘納豆
2013/04/29 20:23
インレッドさん
 日差しや気温は春のようでしたが、鳥海山の上はまだ冬の景色でした。もし荒れていたら近寄ることはできなかったと思います。幸運だったとしか言いようがありません。本当に良い経験をしましたし、この日見た景観はいつまでも脳裏に焼き付いていることでしょう。
甘納豆
2013/04/29 20:46
本読みと山歩きさん
 こんな広大な山に、両手の指の数ほどの人間しか入っておりません。ゴマ粒ほどの人影が見えたとしても、大声で叫んでも声は聞こえません。すれ違いざまに声をかけても、あっという間に遠ざかってしまいます。
 雄大な景色、気分爽快という一面と同時に身が縮むほどの緊張と怖さも併せ持っています。それだからこそ感動も大きいのだと思いますが。まだ人に勧める立場ではありませんが、是非山スキーの世界にもおいでください。
甘納豆
2013/04/29 20:55
カスミッシモさん
 採れたての野菜のてんぷらで一杯、見ているだけで涎が出て来ます。4月から山の会にも入られたのですね。これからは、山と畑、忙しくなりそうですね。
今の時期の標高750mでのテント泊でしたので寒くはありませんでした。気温は測っていませんが、せいぜい0℃くらいだと思います。山頂付近もお昼頃でしたので、手袋脱いで写真を撮っていてもかじかむことはありませんでした。
甘納豆
2013/04/29 21:05
ゆきえママんさん
気持ち玉ありがとうございました。
毎日のようにブログアップなされているのですねすごいです。
甘納豆
2013/04/29 21:07
noritanさん
気持ち玉ありがとうございました。
甘納豆
2013/04/29 21:08
ヒデキチさん
気持ち玉ありがとうございました。
“岩魚と山と竜と鈴”すごく盛りだくさんのブログ名ですね。
甘納豆
2013/04/29 21:10
山じいさん
気持ち玉ありがとうございました。
相変わらず精力的に山回り頑張っておられますね。
甘納豆
2013/04/29 21:12
MORINOBUNAさん
気持ち玉ありがとうございました。
甘納豆
2013/04/30 12:54
こんばんは
他の人のブログで鳥海山の雪を拝見していましたが、それにしても凄い雪ですね!
そこで山スキー三昧、羨ましいですね♪〜
普段見れない鳥海山の顔の数々に、うっとり見とれさせて戴きました♪〜
リッキー
2013/05/01 21:00
リッキーさん
いつもありがとうございます。
花の鳥海山なのですが、この時期はまだ氷の鳥海山でした。頂上付近は氷の殿堂、氷の芸術品が並んでいました。こんなとこを滑り出すのですから内心はびくびくでした。
甘納豆
2013/05/02 00:15
甘納豆様、ご無沙汰しておりました。

GW連休前の鳥海北面、天気にも恵まれて好条件の元、山頂まで
登頂されおめでとうございました。
神社まで登られれば山頂と同じようなものです。

山スキー実質3回目?で鳥海北面とは素晴らしい(笑)

当方は、4〜5月は娘渡米やら息子留年アパート引き上げ
やらでスッタモンダして、今期GWには鳥海へ行けずじまい
でした(泣)

今年は鳥海も1〜2週間雪解けが遅れてますのでまだ残雪
スキーを楽しめますのでトライしたいです。

おやぢっち。
やまおやぢ
2013/05/16 11:19
あ、素晴らしい写真の数々、ありがとうございました。

新鮮な目の付け所、センス、とても参考になります。


おやぢっち。
やまおやぢ
2013/05/16 11:21
秋田のやまおやぢさん
 ご無沙汰してました。いろいろお忙しいようですが、お元気そうで何よりです。
今回は、貴ホームグラウンドにお邪魔しました。天候にも恵まれ、素晴らしいBCを満喫できました。毎年登る鳥海山ですが、改めて見直しました。鳥海山は素晴らしい。
 山スキーはまだまだ下手糞です。必要以上に足に力が入り、すっごく疲れました。やはりゲレンデスキーとは違いますね。これからも続けるかどうかは未知数ですが、この鳥海山の雄大な景色は目に焼き付いて離れないと思います。
甘納豆
2013/05/17 14:38

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19 鳥海山BC(2013年4月22〜23日) 甘納豆の山あるき/BIGLOBEウェブリブログ
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