2 粟ケ岳新年登山(2013年01月03日)

 1月3日の粟ケ岳新年登山に自分が誘われたのはもう6年前になります。自分としては7回目ですが、先輩方はそれ以前からやっておられますので、かれこれ10数年続いているものと思います。
正月3日はまだお屠蘇気分の抜けきらない内、家族も皆集まっているし、自分だけ山に出かけると言うのもすごく気が引けるものでした。しかし、それを振り切って毎年毎年粟ケ岳を目指す、新年の粟ケ岳にはそうさせる何かがあるように思います。

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                  加茂水源地手前の除雪端に集まった車

 勿論、厳冬のこの時期ですから頂上に届くのは稀なことです。7合目の砥沢のヒュッテまで届くのが半ば目標になっていることも事実です。さらに、自分等だけではそれすら覚束きません。地元の山岳会の方やその日集まった方々との共同作業で初めて達成できるのです。そして、湯気のもうもうと立つ小屋の中で、一緒にラッセルし苦労を共にした今日の仲間たちと一緒に、飲み食い歓談するのが家では味わえない至上の喜びなのだと思います。

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                  交代でラッセルしながら進みます。この日の総勢17名。

 さて今年の新年の粟ケ岳やいかに、残念ながら砥沢のヒュッテはおろか3合目の先まで行くのがやっとでした。自分の過去6回の挑戦の中で、頂上を踏んだのは2回、8合目までが1回、砥沢のヒュッテ止まり(7合目)が3回ですが、今年は、3合目先までがやっとでした。たったこれだけしか進めないのは初めてでした。

 6年間の実績は次の通りです。

     2007年 頂上       その時のレポはこちら
     2008年 砥沢のヒュッテ その時のレポはこちら
     2009年 砥沢のヒュッテ その時のレポはこちら
     2010年 砥沢のヒュッテ その時のレポはこちら
     2011年 頂上       その時のレポはこちら
     2012年 8合目      その時のレポはこちら
     2013年 3合目

     2013年の歩いた軌跡
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        TP積算距離    :約6.0Km
        総上昇量      :約410m
      総所要時間(休憩含):約4H20分
                     (登り約2H15分、下り約1H05分、昼休憩約1H)

        行  程
除雪端P8:50・・・山ノ神9:16・・・登山口9:23・・・三合目10:47・・・前進限11:05・・・山ノ神11:45・・・水源池(昼食12:05~13:05)・・・除雪端P13:10



 今年の粟ケ岳はとにかくきつく感じました。雪が深い上に、数日前の暖気で下はガサガサ、そして上は新雪なのでとても歩き難く、総勢17名の強力メンバーでラッセルしましたが、一向にスピードが上がりませんでした。その上、年末から年始にかけて日本列島は絶え間なく猛烈な風と寒波、それに多量の降雪に見舞われていました。恐らく誰も粟ケ岳に入っていなかったものと思います。踏み跡は全然ありませんでした。少しでも、わずかな凹み程度でも踏み跡が残っているとラッセルは相当楽なのですが今年に限りそれは皆無でした。恐らくそれが一番の理由なのでしょう。

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                  登山口手前の山ノ神、すっぽり埋もれていました。

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                  奥の第二貯水池、先行者が登山口に達しています。

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                  粟ケ岳方向、よく見えません。

 言葉の表現としましては、3合目先で撤退あるいは敗退となるのでしょうが、とはあれ、すごく満足しています。ワカンを履いての本格的なラッセルは今冬初めてでした。そして目的を共有する仲間たちが力を合わせて前進する。きれいな雪景色は見えなくても、目的地に到達できなくても、心地よい疲れと共に体の芯から満足感が湧いてくるのです。

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                  懸命なラッセル、赤いヤッケは“粟ケ岳”さん
                  “粟ケ岳”さんのブログ“ヒメサユリの山歩き”です

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                  3合目からの袴腰山、ヒメサユリで有名。

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                  でも3合目先からは強風・吹雪でした。ここで引き返します。


 水源地の雪模様
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                                 おわり



















この記事へのコメント

トラキチ
2013年01月08日 06:54
お疲れ様でした。砥沢のヒュッテに届かないとは、やはり冬山は何でもアリですね。だから面白いのですが。次はどこにしましょうかね?
赤鬼
2013年01月08日 07:28
お疲れさんでした。大勢登ってるんだねえ。
甘納豆
2013年01月08日 10:43
トラキチさん
お世話になりました。
小屋でゆっくり新年会といきたいところでしたが残念です。
こういう時はザックを降ろし、空身でアタックすると言う強硬作戦も必要だったのでしょうね。
何でもアリの状況、だからこそ知恵も体力も勇気も必要、冬の醍醐味ですね。
甘納豆
2013年01月08日 10:46
赤鬼さん
晴れていればもっと大勢集まったと思います。
でもこの天気で、我が会から今年は9名参加です。例年より多い、立派なものです。
甘納豆
2013年01月08日 10:53
ハンスさん
気持ち玉ありがとうございます。
趣味の多いハンスさん、年末年始は大忙しだったようですね。
今年は素晴らしいバラの花が見られることでしょう。
2013年01月08日 10:59
まさにガッツ、驚いた!の世界です。
お疲れ様でした。

次の日も登る“粟ケ岳”さんって凄いですね。
甘納豆
2013年01月08日 13:55
izumiさん
ありがとうございます。
しばらくは、越後はこんな山歩きが続きます。
でも時々お日様が恋しくて関東にも出かけるのですよ。
今週末は間近に富士山の見える山を考えていますが、果たしてお天気は?
“粟ケ岳”さんは超の上にさらに超が付くほどの山好きでタフな方です。
2013年01月08日 23:18
今年の粟ヶ岳、凄い雪だったのですね! 
仲間とラッセルしての雪深き山歩き、途中撤退でもその醍醐味というか満足感は素晴らしいのでしょうね。
ワカン歩行 私もせっせと練習しなくてはと心新たにしました。
しゃくなげいろ
2013年01月09日 08:15
明けましておめでとうございます。正月3日は粟ケ岳登山の恒例行事だったのですね。皆さんのラッセルの姿を見たら胸が熱くなりました。今年もよろしくお願いします。
2013年01月09日 09:14
お早うございます。
屈強の皆さんが、山頂までは無理と思いつつ、登ってしまう気持ちは良く解ります。3合目までで下山とは、昨年も雪は多いと思われるシーズンでしたが。今年はさらに多いようですね。暫くはそちらの山に行きたくても中々行く事が出来なくなりそうです。
2013年01月09日 09:52
 冬の粟ヶ岳での健闘!、お疲れさんでした。こうした山は山頂に達する結果が出なくても、途中の体験や充実感が一番だと思います。
 各地での遭難報道を見ると、やはり冬山での無理は禁物ですね。
甘納豆
2013年01月09日 10:44
FUKUさん
おはようございます。
FUKUさんは例年弥彦山からのスタートですね。
自分は、角田山からのご来光、粟ケ岳の新年登山を日課? 年課にしています。
正直、出かける前は心の葛藤が多いのですよ、止めよかな明日にしようかななどと弱気・怠惰な気持ちが湧いてきます。それを振り切るにはとにかく飛び出すことと思っています。
甘納豆
2013年01月09日 10:48
しゃくなげいろさん
新年おめでとうございます。
気持ちを引き締めるには正月3日の山登りも良いものですよ。
1年が始まったと言う実感が胸に湧いてきます。
今年もよろしくお願いします。
甘納豆
2013年01月09日 10:54
インレッドさん
今年は雪の多さと言うより、いつもより早かったのと連日大荒れの天気が続いたと言うことではないでしょうか。
天候が落ち着けば、雪も落ち着きますし、登る人も多くなります。そうなればいつものように雪山を楽しめると思います。
冴えない写真ばかりで、心苦しいレポになっていますが、5日のマンダロク山は青空にも恵まれ少しはましな写真が撮れたと思っています。これから整理です。
甘納豆
2013年01月09日 11:11
山いろいろさん
おはようございます。
トラキチさんの言うように、“何でもアリ”が山の姿です。特に冬の山は。
ピークを踏むより過程を楽しむのが雪山なのでしょうね。
今冬は初手から荒れた天候のため遭難が多かったですね。
無理は禁物、肝に銘じておきます。
ただ、厳冬期の高山に出かける方々は、それなりの経験も準備も心構えも持っている人たちだと思います。単に、無茶・無理・無謀と決めつけてしまうのは全てを否定してしまうものではないでしょうか。自分には分かりませんが、同じような山に出かけ、無事帰還している方も大勢いるはずです。そこに何が違うのかと思いを馳せる必要もあるのではないかと思います。
ともあれ、山には平地以上に危険が多いことは確かです。無理せず楽しい山登りを続けたいものです。
甘納豆
2013年01月09日 17:47
カスミッシモさん
気持ち玉ありがとうございました。
2013年01月20日 14:26
新年早々に皆さんが必ず登りたくなる山って興味があります。
深い新雪をラッセルを組んで半日がかりで
過程を楽しむのが冬山なんですね!
すごく惹かれます。
甘納豆
2013年01月22日 10:29
清兵衛さん
気持ち玉ならびにコメントありがとうございます。
山って不思議な世界です。見ず知らずの人達が気軽にコンチハと声をかける。どこから来たのと気さくに話しかける。越後の山にあっては名も知らぬ人と協働で一所懸命ラッセルする。自然にそうさせる何かがあるのでしょう。目的は達せられなくても気持ちの良いものです。

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