甘納豆の山あるき

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zoom RSS 3 角田山での出来事(2015年1月18日)

<<   作成日時 : 2015/01/19 22:33   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 22 / トラックバック 0 / コメント 6

 大仰なタイトルですが、読み進んで頂ければ分かります。

 18日、日曜日、重荷が少し降りたので、久しぶりに山に行こうかなと思っていました。今の時期、経験から、山スキーなら守門岳、スノーシューなら二王子岳、ワカンなら五頭山の人の歩かないコースかなとおぼろげながら脳裏をかすめていました。でも待てよ、いくらなんでも冬の山、一人じゃ気が引けます。急遽、山仲間に連絡を取りましたが、聞いたこともないような藪山のいくつかが挙げられました。もちろん、この時期、藪山は雪に覆われていて格好のターゲットなのです。でも、天気予報は最悪、結局やめにしようということになりました。

 でも、当日朝起きてみると、外は猛吹雪にもかかわらず、午後からはお日様マークの予報でした。午後から思い立ったように行ける山は、そうです、新潟には角田山があります。てなことで遅い時間に出かけました。

 
 行 程
灯台コース登山口(13:45)…三望平(14:55)…角田山山頂(15:05)…観音堂(15:15-25)…山頂(15:35)…三望平(15:45)…登山口(16:45
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 大荒れの海と思っていたのに、意外に穏やかな角田浜、波はありますが、この時期このくらいは穏やかな海です。
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 海面から約50m上の岬に立つ、角田岬灯台。
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 角田山灯台コースの登山は、こんなところから始まります。
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 ここが登山口です。
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 灯台コースは最初から急騰の連続です。角田山にはたくさんのコースがありますが、このコースが一番ハードなコースです。一登りして見下ろすと、冬の海どころか、まったく長閑な春の海のようですね。
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 海の向こうには佐渡ヶ島も長閑に横たわっています。
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 しばらくは雪はありません。小1時間も歩いていると山道に雪が見えてきました。見えたと思ったらその先はずっと雪の道になりました。積雪は多くありませんが、表面は凍っていてガチガチでした。
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 どうにか山頂稜線に上がりました。“三望平園地”です。角田山から弥彦山、国上山と三山を縦走する時はこの稜線を歩いて行くのです。陽が射しているのでどことなく温かみを感じます。
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 さあ頂上です。灯台コースを登っている間誰にも会いませんでしたが、さすがに頂上では何人かの方と交差しました。
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 そこからお決まりのように、観音堂へ向かいます。蒲原平野とその先の山々を見るのが大好きなのです。さすがに遠くは霞んでいましたが、思いのほか素晴らしい景色を見ることができました。観音堂でも会った人はたった一人、こんなさみしい角田山は初めてでした。

 粟ヶ岳と越後白山。
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 五頭山、二王子岳、飯豊連峰、少し霞んでいます。
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 新潟市街遠望。
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 市街アップ、右端にビッグスワン、左端が中心部。
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 十分楽しみましたので、同じコースを海に向かって下山です。灯台コースは下りの方が気持ちよいのです。でも、今回は凍結した山道ですので軽アイゼンをつけました。ガッシガッシと雪を踏みつけて軽快に下りました。海の見える尾根道、静かとは言え冬の海、ゴォオーゴォオーという海鳴りが終始聞こえていました。
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 谷を隔てて、桜尾根にカッタン岩が見えます。毎年春先にここで岩登りのトレーニングをしています。角田山は実に多彩な山なのです。
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 陽がかなり落ちてきました。夕方の海、穏やかでもやっぱり冬の色ですね。
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 日本海の夕日、夏ならファンタスティックなのですが、冬はやはりどことなく寂しい。
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 穏やかとは言え、真下を見るとこんな感じ。
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 荒海の向こうには佐渡ヶ島
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            海は荒海 向こうは佐渡よ
            すずめなけなけ もう日は暮れた
            みんな呼べ呼べ お星さま出たぞ

            暮れりゃ砂山 汐鳴(しおなり)ばかり
           すずめちりぢり また風荒れる
           みんなちりぢり もう誰も見えぬ

            かえろかえろよ 茱萸原(ぐみわら)わけて
           すずめさよなら さよならあした
            海よさよなら さよならあした


 あれあれ? 大仰なタイトルはどうなってしまったの?

 実は後日談があるのです。後日談と言っても、つい今朝の話なのですけれどね。

 下山時、軽アイゼンをつけたことは紹介しましたが、雪道が消えアイゼンを外した際、少し泥がついていましたので、ザックには入れず、ザックの後ろにぶら下げて歩き始めました。
 下山後、車にザックを押し込み帰りましたが、薄暗くなっていたこともありまったく確認もしていませんでした。家に帰りついたらアイゼンがないのです。
 さあ大変。下山途中に落としたに違いありません。
 ザックにものをぶら下げるのは良くない、身に染みていることなのに、その時は軽い気持ちでついそれをやってしまいました。今まで何度か痛い目を見ているのに。
 振動のある山道歩き、特に藪漕ぎの場合などは必ずと言っていいほどぶら下げた物は獲られてしまうのです。今回は藪ではありませんが迂闊でした。落胆。

 さて、この日自分より後に灯台コースを下山した人はいないはずだ。然らば明朝、誰よりも早く登れば必ず見つかるはずだ。布団に身体を横たえてからぼーっと考えていました。
 日の出は7時頃、5時に起きて身支度を整え、5時半に角田浜に向かいました。真っ暗な浜辺に車を止めて、明るくなるのを待ちました。今朝の話です。
 家を出るときは小雪程度でしたが、待つほどに風は増し、時折激しい雨がフロントガラスを叩きます。音が凄まじいのはもとより、車の車体はまるで凸凹道を走っているときのように激しく揺すぶられました。ラジオからは佐渡上空を厚い雷雲が通過中と報じていました。これは、大変な天気になったな、どうしよう。すっかりもうあきらめの境地になっていました。

 6時半、少し明るくなった頃、風も少しおとなしくなり雨も小降りになりました。よし今だ!車を飛び出し、登山口に向かいました。ご紹介した波の押し寄せる登山口です。せめて灯台まで、あわよくばその先一登りすればアイゼンはあるはずだ。だめならすぐ引き返そう。

 恐かったけど、灯台への急な長い石段を上り始めました。標高差は50mあります。

 灯台の立つ岬にたどり着いた時、一瞬グラリと来ました。すごい突風でした。そこは何も遮るもののない所でした。まともに立っていられません。もうアイゼンなどどうでもいい、すぐ帰ろう。

 ところが、それからが大変でした。風向きが少し変わったのか、登ってきた道が吹きっ晒らしになっていました。登るに登れず、下るに下れず、窮地に陥るとはこのことか、石段の手すりにしがみついて風が弱まるのを待つしかありません。しかし一向に弱まりません。むしろ強くなる一方のような気がしました。標高50mで遭難か、笑い話にもなりません。

 意を決して、手すりをしっかりと握りしめながら、少しづつ少しづつ降りました。眼下はのた打ち回る荒海、ものすごく恐かった。

 かなり時間がかかったような錯覚を覚えましたが、車に逃げ込んだ時ラジオから7時の時報を聞きました。そこそこ30分のドラマでした。

 いくつもの馬鹿さ加減を紹介することにより、自分の反省といたします。あ〜あ。

 

 



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ザックに括りつける人はよく見ますが、私はあまりやったことがありません。
ブラブラしたり、すれ違う人がいたら迷惑かな?と。
でも今回の状況ならしたかもしれませんね。
でも、でも・・・
やはり!やはり!でしたね。
それを取りに行っての強風、ともすれば、転んでしまってその時に怪我とか落ちてしまうとか・・・
でも、ご無事で良かった!ですね。
こうした失策をブログで公開されると言うにはご自分へも戒めですね。
noritan
2015/01/20 04:48
もったいない!、軽アイゼン、買えば3000円ぐらい?授業料だと思えば安いもんか。
このブログを見た方から「拾いましたよ〜」なんて声がかかると、嬉しいですね。
冬の海、状況が良く判るいい写真が撮れましたね。
山いろいろ
2015/01/20 11:53
こんばんは
泥の付いたアイゼンを手に持って、灯台の岩場を下って来るのも大変でしょうから、私も多分同じ行動を取ったと思いますので、しっかりザックにしまえる用意をして出かけるようにしたいと思いました。
ご無事に車に戻れて良かったですね。
私もこのコースの梨の木平から岩場に下った辺りで、同じ恐い経験していますので、それからは風の強くなった時には、別のコースを下りるようにしています。
昨日は、その時間帯以降は好天になりませんでしたか? 
角田山の事ですから、アイゼンは見える場所に置いて下さった方がいるかもしれませんね。
リッキー
2015/01/20 20:14
noritan、山いろいろさん
 昨日はお世話になりました。
午前様はかなり、いや相当久しぶりでした。
今日の青空が恨めしいです。
授業料痛いですが、この先のことを考えれば安いのかな。
甘納豆
2015/01/21 08:53
リッキーさん
 ご無沙汰してました。
1年ぶりに再開しましたのでよろしくお願いいたします。
翌朝、一番ひどい時に出かけたようです。もう少しタイミングをずらせば難なく回収できたと思います。
それもこれも教訓として受け止めます。
甘納豆
2015/01/21 08:59
山じいさん、青木院長さん、PeRoさん、リッキーさん、カスミッシモさん、ハンスさん

たくさんの気持ち玉ありがとうございました。
甘納豆
2015/01/21 09:02

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